おとなの矯正
矯正歯科とは、一般的には悪い歯並びをきれいに治す治療のことをいいます。歯並びの美容的な改善をするだけではなく、発音障害を改善すること、前歯で食べ物をしっかりとかみ切ることや奥歯で食べ物を噛み砕くこと、全身と噛み合わせのバランスを調整すること、歯のガタツキをなくすことにより歯の清掃性を良くして、歯の寿命を延ばすという予防的な効果も持ち合わせています。
現在、様々な治療法が行われていますが、そのほとんどが小臼歯という歯並びの真ん中の歯を(2〜4本)抜いて治療が行われています。いち歯科医師として、健康な歯を抜くことにためらいを持っていました。そこで歯を抜かない矯正治療のMEAWテクニックを用いることにより、ただ前歯をきれいに並べるだけでなく、咬み合わせまで考慮した矯正を可能にしました。北坂歯科・矯正歯科クリニックでは、最新のMEAWテクニックを用いることにより小臼歯を抜歯することなく矯正治療を行っています。診断の結果、骨と歯の大きさがあまりにも不調和がある場合は、小臼歯の抜歯を行うケースがあります。
見た目の問題が改善されることは、歯列矯正の最大のメリットといえるでしょう。笑った時にガタガタの歯並びが人に見えてしまうのは辛いですよね。歯並びが悪いせいで口がきちんと閉まらなかったり、滑舌が悪かったりして、人と接することがとても億劫だった方も、歯列矯正を行うことで見た目のコンプレックスが改善され、積極的に人と関わることができるようになります。
歯並びが悪いと、歯と歯の隙間に歯ブラシが届かず十分に歯磨きができません。そのため、汚れや食べかすが付着したままになり、むし歯や歯周病が進行しやすくなります。また、歯並びのせいで常に口が開いたままの場合は、常に口が乾いて唾液量が減少し、お口のトラブルのリスクが高まってしまいます。歯並びを改善することは、長い目で見てお口の健康を守ることになるのです。
治療が終われば見た目のコンプレックスが解消されます。しかし、治療中の見た目の問題は歯列矯正の大きな問題でもあります。しかし、最近の歯列矯正は一般的な金属製の器具のほかにも目立ちにくい器具や表側に器具を付けない治療方法もあります。自分のライフスタイルにあった治療方法を選べば、治療中の見た目の問題を減らすことができます。
矯正器具によって今ある歯の位置を動かすわけですから、人によって痛みを感じる場合もあります。また、治療中は矯正器具を装着し続けるので、食事のときの違和感や舌が器具に触れる不快感が気になる人もなかにはいます。
メタルブラケットとは従来の矯正治療で一般的に用いられている金属製の主に表側からの矯正装置のことです。セラミックやマウスピース矯正など、近年幅広い治療法が確立していますが、その中でもメタルブラケットは特殊な素材ではないため、製造がしやすく比較的安価で治療を行なえるのが特徴です。
矯正治療に用いる装置は、以前は基本的に金属製でしたが、近年では目立ちにくい素材を使用したセラミックブラケットが主流となってきています。歯の色に馴染む白色や半透明のセラミックの装置であれば、歯の表側に装置を施しても目立ちにくくなり、見た目への影響を軽減することが可能です。